2023年5月1日月曜日

■カタクリ終盤 ぴぴの路のエゾエンゴサクがおすすめ 4月30日

 ◆突哨山 4月30日  カタクリからエゾエンゴサクへ




カタクリは終盤。尾根筋や谷間、北斜面ならまだきれいな花が残っています。
ぴぴの路(比布町村上山公園口入って200m)のエゾエンゴサクの大群落が見ごろです。カラマツ林の下に青い花のじゅうたんが広がります。北斜面なのでカタクリもまだ色がきれい。駐車場から近く、平坦な歩道です。
オオバナノエンレイソウやニリンソウは咲き始め。オオカメノキやシュウリザクラも若葉を広げ始めました。
少し日が射すと、すかさずセイヨウオオマルハナバチが飛び始めます。トラマルなどの在来種が少ないのが気がかりです。花のピークよりハチの登場が遅かったため、カタクリの結実が心配でしたが。よく見るとそれなりに実がついています。
今年は雪融けが早く、カタクリの花どきも進んだため、突哨山花案内は30日で終了しました。ボランティアの皆さん、ありがとうございました。

2023年4月22日土曜日

■カタクリ満開ですが寒いです

 ■4月22日 満開の週末


突哨山のカタクリは満開を迎えましたが、空模様が今ひとつです。おいでの際は暖かい服装で。

南斜面のカタクリはほとんどの株が花を開きました。ただ、気温が正午でも6度前後と上がらず、花弁は反っくり返らずに半開きの状態が多いです。

越冬明けのマルハナバチはたまに飛んでいますが、数が少なく今年の受粉はちょっと心配です。



フクジュソウの色があせ、エンレイソウが再起始め。ニリンソウはほとんどがつぼみを膨らませている状態です。ヒメイチゲは目立たないけど、しっかり咲いています。

木もれびの路付近で花案をしていましたが、午前中に30人余り。札幌や横浜,関西など遠方からの方が多かったです。地元勢は空模様を見ているのでしょうね。
コースとしては突哨山口から木もれびの路に入り、尾根筋のエゾエンゴサクを見て南折り返しを戻るのだ最短ルートですが、カタクリルート全部を歩き通すグループもけっこういらっしゃいます。春の森歩きを満喫できます。
入り口の情報ボックスで無料配布の案内マップをお持ちください。





■4月20日 突哨山のカタクリ、早い場所では満開です

 ■群落が広がる10番、2番ではもう満開


19日の氷雨から一転、20日は低気圧の隙間に半日だけ晴れ間があり、春の日射しを受けるカタクリの路を巡回しました。風が強く、警報は出なかったものの、山全体がゴウゴウとうなるような日でした。


最も群落が見やすい突哨山口の10番(木もれび分岐)付近は、カタクリが一斉に咲きそろい、林床をピンクに彩っています。木もれびの路は「花の散歩道」です。前日の雨で多くの花の花弁が垂れ気味ですが、これは陽光と気温次第。早春の突哨山ならではの、落葉広葉樹の木々の間を花が埋め尽くす光景です。

このほか、カタクリ広場側の2番付近も満開。カタクリルートの尾根路はつぼみが残っているので、月末まで何とか持ってくれるかもしれません。突哨山は遊歩道のササ刈りを最低限行い、林内のササや小灌木はそのままにしています。写真写りは少々悪いのですが、手を掛けていない素朴な里山の景色をお楽しみください。



花が早い分、昆虫は間に合わないのか、ヒメギフチョウは見当たらず、マルハナバチ類もごく少数でした。成虫が越冬するコヒオドシというタテハチョウの仲間が高速で飛び回っています。よく見ると翅はすり切れてボロボロですが、日射しを浴びて元気です。


尾根路に出るとエゾエンゴサクが優勢になります。写真は三角点分岐から少し北に歩いたあたり。比布川の村上山公園口からぴぴの路にはいると、唐松林の下に見事な青い絨毯のエゾエンゴサク群落が広がっています。


残念ながら天気予報はよくありません。今週末は曇りや雨。晴れマークがついているのは25日と28~30日です。せっかくの満開ですが、この週末は花粉を守るために花びらが垂れ下がる、ちょっと元気のないお花見になりそうです。

22日から30日までは10番付近を拠点に花案内人のガイド活動があります。短時間の見どころ案内や花解説ですが、気軽にお声を掛けて下さい。今年は連休前の平日になってしまったので、平日の案内は随時です。

文中の「10番」などの数字はホームページや無料案内マップに掲載の地点番号で、現地の歩道脇にも茶色い板に白文字で同じ番号板が設置されています。案内マップは突哨山入り口3カ所の情報ボックスに無料でおいています。JR旭川駅観光案内所のアクティビティセンターでも配布しています。

突哨山は標高239mの低い丘で、入山口からの標高差は約80m。遊歩道は未舗装でややでこぼこがありますが、お年寄りでもゆっくり歩けるくらいです。花どき以外にも、四季折々にお楽しみください。

民営の男山自然公園(国道40号沿い)は今年は4月30日までの開園です。

2023年4月21日金曜日

■突哨山 カタクリほぼ満開

 ■4月20日 カタクリほぼ満開 今週末が見ごろ


旭川地方では春の淡雪が消えましたが、20日は冷たい雨でした。

せっかく開いたカタクリも雨に打たれて花びらを閉じ、下向きです。た


だ、開花の早い突哨山10番やカタクリ広場側2番では、10株のうち9株までが開花している状態で、今週末が見ごろになるでしょう。10番付近では一面の群落が花をつけ、これで天候が回復すれば絶好の花見日和です。22日から30日まで、10番付近で随時「花案内人」が活動を始めますので、お気軽に声を掛けてください。

尾根筋は雪融けが比較的遅く、まだつぼみの割合が半分にほどの場所もあり、今月いっぱいはカタクリを楽しめるでしょう。例年のような連休期間中は見ごろを過ぎる可能性が高く、できれば予定を早めておいで下さい。

フクジュソウは黄色い花が色あせ始めましたが、イチゲ類も咲き始め。エゾエンゴサクは元気に花をつけています。比布側のぴぴの路入り口のカラマツ林の下は、すでに青紫の花の絨毯が広がっています。

国道40号沿いの突哨山駐車場には簡易水洗トイレが設置されました。本年度版の新しい突哨山案内マップも各入り口の情報ボックスに置いてあります。

心配されているヒグマの動向は、今のところ突哨山周辺のカメラ警戒網では動きはありません。花を見る人が大半なので、この時期のトレイルランはお控えください。〔山本〕

2023年4月15日土曜日

■4月15日 カタクリ三分咲き エンゴサクやエンレイソウも開花

 ■4月15日 突哨山で花案内人の実技講習をしました


突哨山ではカタクリの開花時期に市民ボランティアの花案内人が見どころや森の自然解説をします。14.15日はその養成講習でした。
15日は黄砂も上がって好天の実習日和でした。実技は最初の声のかけ方や質問への答え方を考えたり。花の種類や珍種をお教えするのではなく、樹木と花の関係、虫と花の結びつきなどをお話しします。案内期間は4月22日から30日までの土日と平日の随時です。








カタクリはもう咲き始めて、三分咲きといったところでしょうか。森の地面がピンクに染まるまではもう数日、22日からの週末あたりが見ごろでしょう。
おすすめコースは国道沿いの突哨山口から入り、木もれびの路へ。時間と体力に応じて南折り返しか谷渡りを戻ります。
フクジュソウはやや色あせ気味、エンゴサクが元気。イチゲ類やエンレイソウが咲き始めました。
お隣の男山公園もきょう開園、30日まで営業だそうです。突哨山はゲートなしでいつでも出入りできます。

2023年4月11日火曜日

■4月11日 突哨山のカタクリ 咲き始めました

 ■カタクリ開花近年では一番早く


突哨山のカタクリはいつも早めの10番(突哨山口側)、2番(カタクリ広場側)などで咲き始めています。まだ群落が森を埋める、というほどではありませんが、日当たりのいい場所では5株中2株が開く、という感じです。

尾根の遊歩道にはまだ雪が残る場所もあり、トウヒ林の下などでは、開花はまだ1週間ほど先でしょう。でも、5月の連休までには終わっちゃうんじゃないか、と心配になります。


2番付近のシラカンバ林。左側の日の当たる斜面にカタクリが群生

尾根の3番にはまだ残雪。シカの足跡がありました


扇の沢の水辺に咲くフクジュソウ


カタクリ群落は早いところでご覧のように開花した株やつぼみが混じります

フキノトウ。食べるには遅いが、見るにはちょうどいい

今のところヒグマの痕跡はなく、注意看板だけです


ヒグマ対策の自動カメラ。比布町と共同で合計10箇所ほどに設置します


2023年4月10日月曜日

■わっ!カタクリもう開花  昨年より10日ほど早い

 ■4月10日  カタクリとエゾエンゴサク もう咲き始めました


 土日は氷雨模様の寒い天候でしたが、少し日が射した10日、突哨山口から歩くと、木もれび分岐の「10番」付近で、遊歩道沿いの日当たりのいい斜面にいくつもカタクリが開花していました。春の日を浴びて,淡いピンクの花びらがそっくり返っています。

 林の奥はまだ花が見えませんが、遊歩道脇の土手のようなところはちょうど太陽光が当たって地温が高いのか、発芽・開花が早めです。エゾエンゴサクまで花をつけ始めています。

 この週末は再び寒くなりそうで、せっかく開いた花がどうなるか心配です。

 開花エリアは突哨山口から入って10番から木もれびの路あたりがメイン。カタクリ広場からなら2番のシラカンバ林の下あたりです。



★お知らせです
突哨山の花案内人を募集しています。
講義と実習があるので、どなたでも大丈夫。突哨山の歴史や花のひみつなど、ディープな魅力に触れるチャンスです。お気軽にご参加下さい。
座学は14日午後6時から市民活動交流センター「CoCoDe」で。実習は15日午前9時から突哨山口駐車場集合です。案内活動は20日から30日までの任意の時間です。
詳しくはこのホームページのトップ(お知らせコーナー)をご覧下さい。





2023年4月4日火曜日

4月4日  早くもカタクリの花芽が出てきました

 ■4月4日  突哨山のカタクリ 早くも花芽があちこちで

ぽかぽか陽気に誘われて突哨山を巡回。気楽に歩いていたら、なんと早くも花芽が出ていました。しかも突哨山口、カタクリ広場口、両方ともです。見所は例年開花が早い、「2番」と「10番」付近。(案内マップをご覧下さい。各入山口にも印刷マップが置いてあります)

日当たりのいい斜面では点々と葉が開き、花芽を付けている株もいくつか見られます。場所によっては、フクジュソウを追い越す勢いです。
入山口付近は雪はほとんど消えていますが、尾根に上がるとまだ遊歩道が雪で覆われています。
明るい林には、雪の下で越冬していた常緑のエゾユズリハなどが、つややかな緑を見せています。
暖かい日が数日ごとに繰り返す予報なので、このままだと10日頃には咲き始めるかもしれません。ただ、その後は寒くなるので、見ごろと氷雨が重なるという悪い予感も。5月の連休にはカタクリが終わってしまいそうで、花見散策の時期選びは難しそうです。(山本)


            入山口付近はすっかり雪が消えました



      ツルシキミ。雪の下でじっと寒さをやりごす常緑広葉樹

        エゾユズリハも立ち上がり、緑が鮮やかです

            春一番のカタクリつぼみ
               沢にはまだ雪がどっさり

         ヒグマ警戒の自動カメラも早めに設置しました



         雪で折れ遊歩道をふさぐイヌエンジュ。切断除去しました

2023年3月31日金曜日

 330日 雪融けがとても早く、カタクリが早くも芽吹きました

 

 突哨山口から入った「10番」から見える山肌も、茶色の地面が占める割合の方が多くなってきました。もしや、と思ってあたりを探すと、やはり。まだ3月というのに、早くもカタクリがいくつも芽吹いていました。

雪融けが進む10番の分岐点付近



残雪にめげずに顔を出したカタクリの芽

 明け方は零下になる日も多い旭川ですが、日中は10度を超すこともあり、水田の雪もすっかり溶けて急速に春の姿になっています。この時期の突哨山は、長靴が必要です。

 雪が溶けた「10番」の手前から南折り返しまでの道沿いや、陽当たりのいい「木もれびの路」にこの春一番のカタクリ群落の芽生えを確認できました。

 残雪のすぐ横で、落ち葉を突き破って顔を出すとがった芽、早くも葉っぱを広げようとしているカタクリがあちこちにあります。例年ならゴールデンウイークがカタクリの見ごろですが、近年は4月下旬にピークを迎えることが多く、今春はさらに早い「花どき」になりそうです。

 稜線上はまだシャーベット状の雪が残っています。陽当りのいい場所

はもう地面がむき出しになっていますが、カタクリの姿は確認できませんでした。

雪が残る稜線上の遊歩道。落ちている枯れ枝は片付けます

 「扇の沢ルート」に回ると、増水した沢のほとりにザゼンソウが咲いていました。

「扇の沢」は雪解け水が遊歩道にあふれ、ぬかるんでいます。雪の中に隠れていた大きな枯れ枝が道を塞いでいることもあり、見つけたら片づけてはいますがご注意ください。足元は悪いですが、たっぷり増水した扇の沢も、この時期ならではの景色を見せてくれます。(五十嵐)

2023年3月26日日曜日

3月24日 春にまず咲くフクジュソウ 

  旭川市内の田んぼにはハクチョウの群れが舞い降り、あぜ道にはフキノトウが顔を出して、今年の春の訪れの早さを実感します。 突哨山も、

日に日に雪解けが進み、山肌も白と茶色のまだら模様になってきました。「突哨山口」わきの用水路ではゴウゴウと音を立てて雪解け水が勢いよく流れ落ちています。  入山口付近や、陽当りのよい遊歩道は雪が溶けて地面が出ていますが、稜線上や日陰ではまだ雪がべったりと残っています。「10番」の積雪は0センチ。多いところでも10センチ足らずです。残雪や地面のぬかるみ対策で、長靴や防水性のある靴での入山をおすすめします。
 「10番」から「南折り返し」に向かう歩道の脇で、今年最初のフクジュソウ(福寿草)を発見。枯れ葉に囲まれた世界に黄色が映えますが、まだ少し寝ぼけているような咲き具合です。道沿いにちらほらと、5株ほど咲いているのを見つけました。カタクリの芽吹きはまだ見つけられませんが、今年の登場は例年になく早そうな予感です。 この時期は、残雪の上にちらばる「冬の名残」を楽しむ最後の時期かもしれません。ペアで着陸したオオバボダイジュの実や、エゾリスが食べたクルミの殻、黒くしおれたアズキナシの実たち・・・。足元に目を向けて、冬の間の森の動きに思いをはせてみてください。 (五十嵐)