2022年5月21日土曜日

★ヒグマ侵入のため、突哨山遊歩道が閉鎖されました。5月21日

 突哨山に配置されているヒグマ警戒カメラで16日から20日にかけ、ヒグマが撮影されました。

0歳とみられる小さな子グマ1頭を連れた親子のようです。

人間に近づくような行動はないのですが、急に出くわしたりすると危険です。

21日午後から、突哨山遊歩道は全面閉鎖となりました。

再開時期の見通しも含め、情報はホームページのお知らせ欄とこのブログでお知らせします。

下の写真は5月20日午後5時13分に扇の沢で撮影されました。


2022年5月5日木曜日

カタクリは店じまい エンゴサクやニリンソウ見ごろ 5月4日

 5月2~3日の風雨で、突哨山のカタクリはかなりしぼみました。南部の木もれびの路や山頂付近はニリンソウ、キクザキイチゲなどの白い花が主役です。マップ4番(扇の沢分岐)付近には、森陰や北斜面にまだ少しカタクリが咲き残っています。

また、ぴぴの路では、盛りのエゾエンゴサクの中に、カタクリが見られます。天候が回復すると花びらが開くでしょう。

早春の花を見るなら、カタクリ広場からカタクリルートを1番から4番へ、または村上山公園口から「ぴぴの路」がお勧めです。

湿地性の植物が多い「扇の沢」からぴぴの路へ抜けるルートも変化があって面白いです。

写真はぴぴの路で。人手は入っていないのですが、年々カタクリが増えている感じ。来年以降が楽しみです。トドマツ、カラマツの樹下の光環境がいいのでしょうか。


現在はエゾエンゴサクが満開で、風雨にめげずに咲き誇っています。マイズルソウやオオバナノエンレイソウがつぼみをつけて出番待ちです。

ツルシキミはつぼみ。オオウバユリはつやのある葉を広げています。ぴっぷがわのぴっぷがわの村上山公園はサクラ満開。展望台、水洗トイレ、仮設のあずまやが備わっています。


















2022年5月1日日曜日

「ぴぴの路」のエゾエンゴサクが見ごろです 4月30日

  突哨山遊歩道の比布町側、「ぴぴの路」の入口付近のエゾエンゴサクがみごとな青色のじゅうたんになっています。村上山公園口から400mほ平坦な道を入るだけなので、高齢の方にもお勧めです。



カラマツやシラカンバの下に、エゾエンゴサクが花畑のように広がります。カタクリもまだまだ健在。やや北向きの斜面なので、突哨山の中では花どきがゆっくりです。

 「ぴぴ」は比布の名前の由来。町民有志が手入れを続け、カラマツ林の中に静かな小径が続きます。素朴な丸太のベンチも改修されたばかりです。入口の見晴らしは素晴らしく、街と大雪山が一望できます。


突哨山口の入口付近はカタクリが終わり、ニリンソウやエンレイソウが咲き始めました。ぴかぴか照り返すオオウバユリの葉も開いています。


 









2022年4月29日金曜日

突哨山29日午後 花の主役は交代中

 連休が始まり、全山を通して歩く方が多いように感じました。樹林も花も多様に楽しめるのが突哨山の魅力です。

コンパクトに花を見るなら突哨山口から木もれびの路経由で稜線を往復、または谷渡りルートで帰る周回コースがおすすめです。カタクリ広場から稜線を往復するのもいいでしょう。

29日午後は接写レンズを持って、主役が交代しつつある南側の稜線を歩いてきました。花から実に変わりつつあるカタクリも,よく探すとあでやかな姿が見られます。

カタクリの実もまたよし…


主役交代。カタクリからエゾエンゴサク、ニリンソウ、(オオバナノ)エンレイソウへ。三角点分岐付近。






木もれび分岐では花案内人がお待ちしています。

ヨブスマソウ。木の葉が茂ると背が高く葉が大きい草本の出番です。





突哨山 カタクリ満開のエリアは稜線付近です 4月29日

 27日は強風が吹き荒れましたが、28日と29日は天気が回復しました。

入山口付近のカタクリは花が色あせ、しおれ始めていますが、雪解けが遅かった稜線や北斜面ではまだ満開の群落を見ることができます。

カタクリ広場から入るマップ3番北側のトウヒ林や天然林。やや日陰で雪が残っていたのでしょう。ここのカタクリは今が見ごろです。

突哨山口からですと、谷渡りルートの中ほどできれいな開花群落が見られます。



地元・近文第2小の子供たちの突哨山学習。青空に恵まれ、いろんな色の春の花を見つけました。タブレットで撮影して記録します・


黄色のナニワズがまだ咲き残り、白いヒメイチゲ、オオバナノエンレイソウが咲き始め。エゾエンゴサクは青から紫までさまざまな花色があり、今が満開です。

稜線の9番付近や、ぴぴの路の入口では、地面が青く見えるほどのエゾエンゴサクの大群落が楽しめます。



扇の沢ではニリンソウが咲き始めました。山菜としてもおいしいですが、突哨山では採取できません。


頭上では樹木の芽吹きも始まっています。ハリギリ(センノキ)の太い芽が力強く出てきました。

突哨山では各入山口の情報ボックスに「突哨山ガイドマップ」が置いてあります。遊歩道沿いの番号標識と合わせると、現在地や見どころが分かるようになっています。無料です。ご自由にお持ち下さい。

ヒグマ除けの鈴もあります。下山時に情報ボックスにお戻し下さい。

2022年4月25日月曜日

突哨山 カタクリ満開です 2022年4月24日


突哨山のカタクリは早くも見ごろを迎えました。
24日は好天に恵まれ、カタクリやエンゴサクが早春らしい淡い色で
森を埋め尽くしていました。
見どころは突哨山口(国道40号側)からカタクリルートに入り、
木もれびの路、三角点分岐あたりです。
カタクリ広場から入ってすぐの「2番」付近もいい感じです。
各入口の情報ボックスにある無料の案内マップをご利用下さい。

木もれびの路は今がピーク。遊歩道は文字通り「花の道」です。

谷渡りルートではバイケイソウやエゾユズリハが見られます。

早くから開花していたナニワズは
花が下を向き、香りも弱くなっていました。
フクジュソウも色が薄くなってきました。

尾根筋ではエゾエンゴサクが優勢です。
雪解けが遅い北斜面では、カタクリもまだまだこれから。
ふと気づくとマルハナバチやヒメギフチョウの姿がほとんどありません。
花が早く開いても、昆虫たちはいつものカレンダーなのでしょうか。
今年の花粉運び=タネの結実がちょっと心配です。

この日は市民ボランティア「花案内人」の実習でした。
皆さん、いろんな見どころや話の種を熱心に仕込んでいます。
29日から木もれびの路付近で案内を始めます。無料です。
今年は花の盛りを少し外してしまうかも知れませんが、
春の森のさまざまなつながりをお伝えします。

鏡を使って、カタクリのおしべ周りの模様「蜜標」を見ます。
蜜のある花の奥に虫たちを誘う目印だそうです。

遊歩道をふさぐ枯れ枝を取り除きます。
道幅が狭いところもありますが、譲り合って花をお楽しみ下さい。





 


2022年4月20日水曜日

カタクリは三分から八分咲き 見ごろは今週末?

 今冬の旭川地方は雪が少なく、春先の気温も高かったため、カタクリの開花は本当に早いです。

すでに木もれびの路(マップ10番付近)はカタクリの花で地面が薄いピンクに染まり始めています。今週末には満開状態になりそうです。津軽海峡を越えつつある桜前線にせかされるように、カタクリやフクジュソウが次々と花を開いています。



日当たりによってはつぼみの所も


お約束の10番「木もれび分岐」。正午ごろの気温は10度
ササが元気よく立ち上がってきました
日射しがやや弱く、ハチやチョウの姿はあまりありません

ひときわ濃い花色のカタクリ。
中心部を彩る「花紋」もみごとです

写真に目覚めて撮影に熱中するスタッフ・イガラシ


春の日射しにエゾユズリハもぴかぴか輝きます
北海道では雪の下に埋もれて春を待っていました

扇の沢の湧き水にはエゾサンショウウオの卵塊がありました





2022年4月16日土曜日

4月15日 カタクリ開花しています

 雪解けが進み、カタクリは早くも開花し始めました。山麓に住む黒川さんの初確認は11日。昨年より1日早く、全体では10日近く早い感じです。

上はカタクリ広場から入ってすぐのマップ2番付近。日射しが当たる斜面で完全に開いています。

もう一つの見どころは突哨山口から上がった10番付近の木もれびの路。まもなく斜面全体で開花しそうな勢いです。遊歩道の雪はすっかり溶け、ササが勢いよく立始めています。

見ごろは普通だと連休と重なるのですが、今年はそれより前、4月下旬にピークが来てしまうかも知れません。



その他の花たちも負けてはいません。
まずはナニワズ。ジンチョウゲの仲間で、ほんのりいい香りがします。林床に光が届きにくくなる夏には葉を落としてしまうので、「夏坊主」の別名があります。

こちらはエゾエンゴサク(蝦夷延胡索)。カタクリより少し遅れるので、まだ花は小さめです。
扇の沢の水辺には紫色のザゼンソウ(座禅草)。ミズバショウの仲間です。




冬の雪の重みで遊歩道にかぶさる枯れ木
もあり、巡回しながら除去します。



遊歩道の3カ所にヒグマ対策用の鐘が吊してあります。人間が来たよ、と知らせるため、カーンと一たたき。花を愛でながら「クマ用心」ぜひ。
入口の情報ボックスにはマップや鈴、クマ対策のチラシなどがあります。鈴は下山時にお返し下さい。