■木もれびの路、早くもカタクリ見ごろ (2024年4月17日)
南斜面以外の尾根沿いのルートでは、ところどころ残雪があり、ひんやりとした地面にカタクリの葉がツンツンと顔を出し、花芽も見えています。濡れた落ち葉は滑りやすいので、足元にお気をつけください。
扇の沢に下ると、雪融け水が元気よく流れ、水
たまりにはエゾアカガエルの卵塊が見つかりました。ミズバショウやザゼンソウなど、湿地の花も咲き始めています。このコースは長靴が必要です。
■木もれびの路、早くもカタクリ見ごろ (2024年4月17日)
南斜面以外の尾根沿いのルートでは、ところどころ残雪があり、ひんやりとした地面にカタクリの葉がツンツンと顔を出し、花芽も見えています。濡れた落ち葉は滑りやすいので、足元にお気をつけください。
扇の沢に下ると、雪融け水が元気よく流れ、水
たまりにはエゾアカガエルの卵塊が見つかりました。ミズバショウやザゼンソウなど、湿地の花も咲き始めています。このコースは長靴が必要です。
■突哨山のカタクリ、咲き始めました(4月14日)
■24年4月9日 残雪のすき間からカタクリの花芽
突哨山付近の水田の雪はかなり消え、ハクチョウが飛来していますが、森の中はまだ残雪で覆われています。寒暖差が激しく、8日は20度、9日は2度と、体調がおかしくなるほどです。雪面にはエゾシカやアライグマ、キタキツネの足跡。まだ少ない食べ物を探して懸命です。いつも最初にカタクリが出てくる場所は、雪融けが遅れているのに、残雪と落ち葉の間からちゃんと花芽が出ていました。季節外れのみぞれ雪に濡れ、ほのかなピンクの先端に水滴がついて色っぽい。この先1週間ほどは暖気が続くそうで、雪融けとカタクリの芽出しは一気に進みだそうです。
昨年は異例に開花が早く、4月下旬にピークを迎えました。今年はそれよ
木々の根元もどんどん土が見えてきました。季語では「根開き(ねあき)」となるそうです。そういえば遠軽のデュオ「ホラネロ」の楽曲に「雪根開き(ゆきねびらき)」がありました。春待つ心が浮き立つような言葉です。
カタクリのボランティアガイド「花案内人」募集中です。19日午後6時30分から室内研修、20日に現地実習です。達人の話が聞けて楽しいですよ。
お問い合わせはask@morinet-h.org 090-8903-3001へ。
4月に入り、旭川の気温も昼はプラス10度近くまで上がり、青空に真っ白大雪連峰が映えます。
ヒグマ安全確認調査をかねてスタッフが突哨山を一巡しました。カタクリ群落の真ん中にある定点「10番」(木もれび分岐)のあたりも、まだ30センチほどの積雪深です。ただ、木の根元の雪が溶けて「目」ができはじめています。太陽光を受けた幹のぬくもりが伝わるのと、樹液が流動し始めて地下の熱が上がってくるのと、両方なのでしょう。静かな春の息吹です。
森を見て回ると樹木にはいろんな傷が。トドマツ幹の縦に深い傷は、昨年のエゾシカの角研ぎでしょう。シカの角は毎年生え替わるので、オスは大変です。ヒグマの爪痕だと、もう少し浅く3-5本が平行につきます。
樹幹をぐるりと樹皮がむかれている真新しい痕跡を残したのはネズミ、エゾヤチネズミかな。細かい歯形がびっしり付いています。もっと雪が深かった頃、雪の下を動き回るネズミが腹を減らしながらかじったのでしょう。春近しと言っても、冬を越す動物たちにはぎりぎりの命の瀬戸際、一番ひもじい季節です。もちろん、かじられる樹木も、これだけ樹皮をぐるりとむかれると枯れるか、成長が止まってしまいます。
今回の確認調査では幸いヒグマの痕跡はなし。冬眠明けのこの時期に、全山をぐるっと回って寝起きのクマがいないことを確かめています。上空はハクチョウがクオン、クオンと鳴き交わしながら飛行。アオサギの巣作りも始まったようです。
昨年と比べたら、2023年4月4日には斜面の雪が消え、カタクリの花芽が立ち上がっていました。しばらくは好天が続く予報なので、雪融けはどんどん加速するでしょう。今年の開花がいつ頃になるか、まだちょっと読めません。
◆突哨山 4月30日 カタクリからエゾエンゴサクへ