2023年4月22日土曜日

■4月20日 突哨山のカタクリ、早い場所では満開です

 ■群落が広がる10番、2番ではもう満開


19日の氷雨から一転、20日は低気圧の隙間に半日だけ晴れ間があり、春の日射しを受けるカタクリの路を巡回しました。風が強く、警報は出なかったものの、山全体がゴウゴウとうなるような日でした。


最も群落が見やすい突哨山口の10番(木もれび分岐)付近は、カタクリが一斉に咲きそろい、林床をピンクに彩っています。木もれびの路は「花の散歩道」です。前日の雨で多くの花の花弁が垂れ気味ですが、これは陽光と気温次第。早春の突哨山ならではの、落葉広葉樹の木々の間を花が埋め尽くす光景です。

このほか、カタクリ広場側の2番付近も満開。カタクリルートの尾根路はつぼみが残っているので、月末まで何とか持ってくれるかもしれません。突哨山は遊歩道のササ刈りを最低限行い、林内のササや小灌木はそのままにしています。写真写りは少々悪いのですが、手を掛けていない素朴な里山の景色をお楽しみください。



花が早い分、昆虫は間に合わないのか、ヒメギフチョウは見当たらず、マルハナバチ類もごく少数でした。成虫が越冬するコヒオドシというタテハチョウの仲間が高速で飛び回っています。よく見ると翅はすり切れてボロボロですが、日射しを浴びて元気です。


尾根路に出るとエゾエンゴサクが優勢になります。写真は三角点分岐から少し北に歩いたあたり。比布川の村上山公園口からぴぴの路にはいると、唐松林の下に見事な青い絨毯のエゾエンゴサク群落が広がっています。


残念ながら天気予報はよくありません。今週末は曇りや雨。晴れマークがついているのは25日と28~30日です。せっかくの満開ですが、この週末は花粉を守るために花びらが垂れ下がる、ちょっと元気のないお花見になりそうです。

22日から30日までは10番付近を拠点に花案内人のガイド活動があります。短時間の見どころ案内や花解説ですが、気軽にお声を掛けて下さい。今年は連休前の平日になってしまったので、平日の案内は随時です。

文中の「10番」などの数字はホームページや無料案内マップに掲載の地点番号で、現地の歩道脇にも茶色い板に白文字で同じ番号板が設置されています。案内マップは突哨山入り口3カ所の情報ボックスに無料でおいています。JR旭川駅観光案内所のアクティビティセンターでも配布しています。

突哨山は標高239mの低い丘で、入山口からの標高差は約80m。遊歩道は未舗装でややでこぼこがありますが、お年寄りでもゆっくり歩けるくらいです。花どき以外にも、四季折々にお楽しみください。

民営の男山自然公園(国道40号沿い)は今年は4月30日までの開園です。

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