咲くカタクリ群落が見られます。
2024年4月28日日曜日
咲くカタクリ群落が見られます。
2024年4月24日水曜日
■突哨山のカタクリ 満開です 24年4月23日
23日はかなり天候が回復し、青空が見えました。突哨山の花たちも久しぶりに陽光を浴びて、元気に咲き誇っています。ハナアブやセイヨウオオマルハナバチも盛んに飛び回り、カタクリは花弁をしっかり反り返らせて繁殖体制に入っていました。
北斜面や尾根の木陰はまだつぼみも見られますが、見ごろは今週末まででしょう。NHKのニュースに出たそうで、札幌など遠くから来た方も多くおられました。
見どころの定番は突哨山口から10番、木もれびの路です。カタクリルート三角点分岐の北側のエゾエンゴサクも満開です。尾根筋にはまだフクジュソウが咲いています。
カタクリ広場からは2番付近を中心にササが薄い樹林の下にひっそりと咲くカタクリやエンゴサク、ザゼンソウが見られます。これもまた味わい深いです。昨年、時期を失してササが繁茂してしまった木もれびの路上部や谷渡りルートのササを大鎌で刈りました。少しは通りやすくなったと思います。谷渡りルートはまだ歩く人が少なく、歩道がはっきりしない場所もあります。ピンクテープや路側の枯れ木を目印にお歩きください。
2024年4月21日日曜日
■満開ですが曇り空 花案内人が活動開始 24年4月20日
突哨山のカタクリが見ごろを迎えましたが、空模様は今ひとつ。
気温10度以下の肌寒さで、ハチやチョウも姿を見せず。木もれびの路付近のカタクリは花びらを閉じていました。いっぽう、少し遅れて咲いたエゾエンゴサクは、風にも雨にも負けず、三角点分岐のやや北側では遊歩道脇が青く染まるほどの花の絨毯になっています。フクジュソウの花はもしおれかかっていました。
20日はボランティアガイド、花案内人の現地実習。講師の舟橋健さんから、花や葉のさまざまな形の違い、昆虫を呼び寄せる仕組みなど、眺めているだけでは分からない森と花と虫のつながりを教わりました。訪れた人には早速、カタクリが花を咲かせるまで10年近くかかり、夏には葉を落として休眠してしまうことなどを解説していました。
花
案内人はカタクリの開花期間は標識10番付近にいて、道案内や花ガイドをしています。雨の日はお休みです。
2024年4月17日水曜日
■木もれびの路 早くもカタクリ見ごろ 4月17日
■木もれびの路、早くもカタクリ見ごろ (2024年4月17日)
南斜面以外の尾根沿いのルートでは、ところどころ残雪があり、ひんやりとした地面にカタクリの葉がツンツンと顔を出し、花芽も見えています。濡れた落ち葉は滑りやすいので、足元にお気をつけください。
扇の沢に下ると、雪融け水が元気よく流れ、水
たまりにはエゾアカガエルの卵塊が見つかりました。ミズバショウやザゼンソウなど、湿地の花も咲き始めています。このコースは長靴が必要です。
2024年4月15日月曜日
■突哨山のカタクリ、咲き始めました(4月14日)
青空に誘われて突哨山を巡回したら、日当たりのいい斜面にカタクリやフクジュソウが咲き始めていました。この調子だと、あと1週間くらいで見ごろを迎えそうです。
連日の20度を超すポカポカ陽気。突哨山では突哨山口から入る木もれびの路付近と、カタクリ広場から入る番号札「2番」で開花した株が点在しています。花はまだ小さく、淡いピンクですが、地面にはつぼみをつけた株がそろい、開花を待っています。雪はこの数日でほとんど消え、北斜面や窪地に残るくらいです。
最近は開花が早まり、連休にはカタクリの見ごろが終わってしまう年が増えています。今年もその可能性があります。早春の花見は時期を早めるか、間に合わない場合はエゾエンゴサクの青い花をお楽しみください。
花案内人の講習は19日座学、20日現地実習ですが、花の中での実習になりそうです。お問い合わせはask@morinet-h.org へ。
2024年4月10日水曜日
■24年4月9日 残雪のすき間からカタクリの花芽
突哨山付近の水田の雪はかなり消え、ハクチョウが飛来していますが、森の中はまだ残雪で覆われています。寒暖差が激しく、8日は20度、9日は2度と、体調がおかしくなるほどです。雪面にはエゾシカやアライグマ、キタキツネの足跡。まだ少ない食べ物を探して懸命です。いつも最初にカタクリが出てくる場所は、雪融けが遅れているのに、残雪と落ち葉の間からちゃんと花芽が出ていました。季節外れのみぞれ雪に濡れ、ほのかなピンクの先端に水滴がついて色っぽい。この先1週間ほどは暖気が続くそうで、雪融けとカタクリの芽出しは一気に進みだそうです。
昨年は異例に開花が早く、4月下旬にピークを迎えました。今年はそれよ
りかなり遅く、斜面はまだ雪一色ですが、今後は一気に春めく感じで目が離せません。遊歩道には枯れ木の倒木もあり、切ったり片付けたりしながらの巡回でした。
木々の根元もどんどん土が見えてきました。季語では「根開き(ねあき)」となるそうです。そういえば遠軽のデュオ「ホラネロ」の楽曲に「雪根開き(ゆきねびらき)」がありました。春待つ心が浮き立つような言葉です。
カタクリのボランティアガイド「花案内人」募集中です。19日午後6時30分から室内研修、20日に現地実習です。達人の話が聞けて楽しいですよ。
お問い合わせはask@morinet-h.org 090-8903-3001へ。
2024年4月6日土曜日
■突哨山カタクリの森はまだ雪の中 4月4日
エゾシカの角とぎ跡
カタクリ速報第2弾です。
4月に入り、旭川の気温も昼はプラス10度近くまで上がり、青空に真っ白大雪連峰が映えます。
ヒグマ安全確認調査をかねてスタッフが突哨山を一巡しました。カタクリ群落の真ん中にある定点「10番」(木もれび分岐)のあたりも、まだ30センチほどの積雪深です。ただ、木の根元の雪が溶けて「目」ができはじめています。太陽光を受けた幹のぬくもりが伝わるのと、樹液が流動し始めて地下の熱が上がってくるのと、両方なのでしょう。静かな春の息吹です。
森を見て回ると樹木にはいろんな傷が。トドマツ幹の縦に深い傷は、昨年のエゾシカの角研ぎでしょう。シカの角は毎年生え替わるので、オスは大変です。ヒグマの爪痕だと、もう少し浅く3-5本が平行につきます。
樹幹をぐるりと樹皮がむかれている真新しい痕跡を残したのはネズミ、エゾヤチネズミかな。細かい歯形がびっしり付いています。もっと雪が深かった頃、雪の下を動き回るネズミが腹を減らしながらかじったのでしょう。春近しと言っても、冬を越す動物たちにはぎりぎりの命の瀬戸際、一番ひもじい季節です。もちろん、かじられる樹木も、これだけ樹皮をぐるりとむかれると枯れるか、成長が止まってしまいます。
今回の確認調査では幸いヒグマの痕跡はなし。冬眠明けのこの時期に、全山をぐるっと回って寝起きのクマがいないことを確かめています。上空はハクチョウがクオン、クオンと鳴き交わしながら飛行。アオサギの巣作りも始まったようです。
昨年と比べたら、2023年4月4日には斜面の雪が消え、カタクリの花芽が立ち上がっていました。しばらくは好天が続く予報なので、雪融けはどんどん加速するでしょう。今年の開花がいつ頃になるか、まだちょっと読めません。