■4月28日 南斜面のカタクリはしぼみかけ、尾根筋や北斜面が見ごろ
いよいよゴールデンウイークが始まりましたが、今年は昨年に続いて開花が早くなっており、南斜面の群落はカタクリの花がしぼんだり、色あせ始めています。見どころは雪融けが遅かった尾根の歩道や比布側などの北斜面に移っています。カタクリ以外ではエゾエンゴサクが鮮やかな青い絨毯を広げ、オオバナノエンレイソウやナニワズ、扇の沢のミズバショウなども楽しめます。
写真上は扇の沢の水場所とカタクリ。沢沿いなので、ほかとかなり植生が違います。
写真下は標識3番付近の唐松林の下のカタクリ群落。ヒグマ・ノート幕なし用のカメラがあります
まずはカタクリ情報。突哨山マップの標識番号や地名と合わせてご覧下さい。マップは突哨山口、カタクリ広場口、村上山公園口(ぴぴの路)の情報ボックス内で無償配布しています。
なお、今春からルート名の一部が変更され、扇の沢ルートの尾根部分は「北尾根ルート」となり、分岐点名もそれに合わせて変わっていま
す。
★見どころ
・カタクリ広場から 開花の早かった標識2番付近はしおれ始め、標識3~4~5~6~8(山頂下)あたりの尾根道沿いに、樹林下に
写真上は南折り返し付近のオオバナノエンレイソウ。となりにはニリンソウも開き始めています
写真下は三角点分岐付近のエゾエンゴサク。ここと、ぴぴの路入口の群落は見事です
咲くカタクリ群落が見られます。
・突哨山口から 最も群落が大きい10番付近はピークを過ぎました。木もれびの路はまだ花は残り、遠景ではピンクが広がりますが、花の一つ一つは店じまいの方向です。フクジュソウは葉だけになりました。三角点分岐の北側は、エゾエンゴサクの群落が広がり見事です
少数のアズマイチゲも道ばたに咲いているので、探してみてください。
・比布側のぴぴの路がカラマツ林に入るあたりは、雪融けが遅かったため、樹下のカタクリやエゾエンゴサクが十分楽しめます。また、入口のエゾエンゴサク大群落は年々見事になっています。このルートは標高差がほとんどなく、遊歩道も歩きやすいです。
花が終わったといっても、植物はこれから種子を作る大切な仕事が待っています。花からタネへ、命をつなぐ変化にも目をとめてみてください。樹木の葉が繁り始めると森は薄暗くなり、春の植物たちに代わってオオウバユリやニリンソウ、セリ科などの白い花が増えてきます。