2020年5月9日土曜日

2020年5月8日 カタクリの季節は終わりを迎えています。

 

 自粛のゴールデンウィークが終わり、
突哨山のカタクリはほとんどの場所で枯れ始めています。
結実したカタクリはもうすぐ種を落とし、
種はアリによって運ばれ散布されます。
カタクリの葉や茎は徐々に黄色くなり、
溶けるようになくなります。



 カタクリの花が枯れ始めると、
ニリンソウやオオバナノエンレイソウなどの白い花が咲き出します。


 
三角点分岐付近の遊歩道沿いにニリンソウがたくさん咲いています。



 扇の沢分岐地点「4番」地点の日当たりの悪い部分では、
まだかろうじてカタクリが咲いていますが、
やや枯れ始めています。



近くのエゾエンゴサクでキアゲハが蜜を吸っていました。



ぴぴの路のエゾエンゴサクの群落もピークは過ぎています。
こちらではマルハナバチ が吸蜜していました。
お尻が白いのでセイヨウオオマルハナバチ ですね。


今年は新型コロナウイルスの影響で、外出を自粛された方も多いのではないでしょうか。
来年は心置きなく春の花々を楽しめられたらいいですね。


カタクリ速報ブログは来年までお休みですが、
突哨山の様子はこちらのもりねっとブログで発信いたします。
突哨山以外のもりねっとの活動も掲載しますのでぜひご覧になってください。



(中村)

2020年5月1日金曜日

2020年5月1日 新型コロナウイルス対策について、ご協力のお願い。




この時期は突哨山のカタクリの開花状況について全国各地から問い合わせが多くあります。
今年も例年ほどの数ではありませんが、様々な地方の方から問い合わせをいただいております。
突哨山は現在、旭川市内の他の公園と同様に入山規制や閉鎖を行なっておりません。
突哨山を訪れる際は以下の点についてご協力いただきますようよろしくお願いいたします。

北海道では4月17日から5月7日まで「新型コロナウイルス感染症」感染拡大防止のための緊急事態措置が出されております。 
ゴールデンウィーク期間は特に強く他都府県への行き来の自粛をお願いします。 
生活の維持に必要な場合を除き外出を自粛してください。 
札幌市と他地域との不要不急の行き来をさけましょう。
 
また、4月24日には追加の措置として以下の要請が出されております。 
公園等での3密(密閉・密集・密接)の防止 
少人数で混雑時をさける。 
人と人との距離を適切に取る。 

旭川市から公園を利用する皆さまへのお願いです。



430日には北海道知事をはじめ連名で「ゴールデンウィーク緊急メッセージ」が出されました。
一日も早い収束のために皆さま一人一人のご協力をお願いいたします。

(中村)

2020年4月30日 今年一番のピークです!


 
 今日の天気予報は晴れで気温は20度の予想。
 事務仕事をなんとか早めに片付けて、突哨山に入ったのは午後3時でした。
 突哨山口から入り、木もれび分岐地点へ。
 周囲一面元気に花開いたカタクリで覆われています。
 
 毎年この光景を見ていますが、開花のピークと好天が重なった時は圧巻です。



こちらは木もれびの路の様子。
満開のカタクリが遊歩道をふちどっています。


 
「9番」のエゾエンゴサクも満開です。



 こちらは扇の沢分岐地点「4番」も満開です。
突哨山全域で開花のピークを迎えています。



最も開花の早かった木もれび分岐「10番」周辺では枯れはじめたものも出てきました。



木もれびの路周辺ではニリンソウも咲きはじめました。

これからの天気も含め、今日がカタクリの開花のピークだと思います。
これからは最も北に位置するぴぴの路が見頃になるでしょう。

 (中村)


2020年4月27日月曜日

2020年4月27日 ほぼ全山で見頃です。

 

 しばらく悪天候が続いていましたが、晴れ間をぬって突哨山へ。
今年は雪解けが早く、満開の時期も早まるだろうと予想していましたが、
ここ数日の低温で例年と同じぐらいの時期になりました。



まずは扇の沢ルートの様子から。
雨上がりのため、ぬかるんでいる場所があります。


 
この辺りもカタクリが咲き出しました。
今日は雨上がりのため開花したカタクリが下を向いています。



 こちらはぴぴの路の様子です。



この辺りのカタクリやエゾエンゴサクも咲き始めました。



 ぴぴの路入り口付近のエゾエンゴサクの大群落です。
満開にはもう少し時間がかかりそうです。



こちらは扇の沢分岐地点の様子です。



ここでも開花したカタクリが一面に広がっています。



こちらはエゾエンゴサクの群落がある「9番」



ここのエゾエンゴサクもほぼ満開です。



こちらは木もれび分岐「10番」地点です。



こちらもほぼ満開です。



谷渡りルートも見ごろを迎えています。



 4月26日午後4時ごろに比布町4線5号付近で熊の目撃情報がありました。
翌27日午前に遊歩道を一時閉鎖し、
巡回とトレイルカメラの確認を行いましたが、
熊の姿は写っておらず、遊歩道に痕跡もありませんでした。
現在は閉鎖を解除しております。
 入山の際は単独行動は避け、クマ鈴をつけるようにしましょう。

(中村)

2020年4月19日日曜日

2020年4月17日 日当たりの良い場所ではまとまって咲いています。


 

 今日の旭川市の最高気温は14.3度。
ここ数日寒い日が続き、久しぶりの暖かい日でした。

天気が良くて寒い日が続いたのが影響したのか、
日当たりの良い南向きの斜面と、
日当たりの悪い北向きの斜面で花の咲き方が違います。



こちらはガイドマップ「2番」付近の南向き斜面。
今年最初にカタクリの開花が確認された場所です。
広い範囲で開花しています。


 
「2番」の笹ヤブの中で、昔捨てられたであろうタイヤが見つかりました。
おそらく旭川市の公園になる前に捨てられたものでしょう。

笹は60年に一度、花を咲かせ、結実後に枯れると言われています。
この場所は2年ほど前から笹の花が咲き、
徐々に枯れ始めていましたが、
この春の雪解け後、ほとんど笹がなくなっていました。

タイヤは引っ張り出して廃棄処分する予定です。



 こちらは「3番」の様子です。
この辺りは北向き斜面なのでまだ雪が残っています。
遊歩道上にも少しですが雪が残っています。



こちらは「4番」の様子です。
こちらも日当たりの悪い場所はまだ雪が残っています。



 「4番」の日当たりの良い場所ではツボミが増えています。
数輪ですが開花したカタクリもありました。



山頂の様子です。
山頂にベンチを設置しました。
ベンチの材料は「6番」のトドマツ林で間伐された物を使っています。

今日は「突哨山ボランティア遊歩道整備」のイベントを行う予定でしたが、
コロナウイルス対策の緊急事態宣言が全国に拡大されたことを受けて、
予定していたイベントを全て中止しました。

イベントは中止しましたが、突哨山は入山できます。
訪れた方が快適に過ごせるように今回はスタッフだけで遊歩道の整備を行いました。



こちらはエゾエンゴサクの群落がある「9番」の様子です。



だいぶエゾエンゴサクも咲いてきましたが、まだ3分咲といったところでしょうか。



稜線分岐地点にあったベンチも作り直しました。
これもトドマツの間伐材を利用しています。



谷渡りルートでもカタクリが咲き始めました。
バイケイソウも出始めました。



谷渡りルートのエゾエンゴサク。



これが今日の一番大事な仕事です。
谷渡りルートにある小さい沢にかかる橋が腐って折れそうになっていたので架け替えました。
架け替えた橋の材料は、近くに転がっていたミズナラです。
ミズナラはとても硬い木なので、倒れて樹皮が腐りかけていても、
中の木部はしばらく硬いまま残ります。
しっかりした橋になりました。



南折り返し地点では、早くもキクザキイチゲが咲いていました。



こちらは「10番」木もれび分岐付近の様子です。
写真左側が北方向、右側が南方向です。

写真では少し分かりにくいですが、
南向きに傾斜がついた場所は冒頭の写真のようにたくさんの花が咲いています。
逆に北向きに傾斜がついた場所ではまだほとんどがツボミの状態です。

ほんの少しの傾きの差ですが、はっきり違いが分かります。
それでも、もう少し暖かい日が続けば一斉に咲き始めると思います。



 木もれびの路で咲いたエゾエンゴサクにビロードツリアブが蜜を吸いに来ていました。
木もれびの路でもカタクリは咲き始めていますが、満開まではもう少しかかりそうです。


先ほども触れましたが、
全国に拡大されたコロナウイルス対策緊急事態宣言を受けて、
今春のイベントは全て中止いたしました。

毎年ゴールデンウィーク期間中に実施していた
「突哨山花案内人ボランティア」も中止いたしました。
参加を予定されていたボランティアの皆さん、
ガイドを楽しみにされていた方々、大変申し訳ございません。
また来年も実施する予定ですので、ぜひご参加ください。

なお、突哨山は入山できます。
年間を通じて最も人出が多いこの時期でも、
ごったがえすようなことはありませんので
ゆっくり散策が楽しめると思います。

(中村)

2020年4月13日月曜日

2020年4月13日 ツボミの範囲が広がっています

 

 日当たりの良い場所は徐々に花が咲き始めていますが、
花が咲いているカタクリはまだほんの一部です。
それでも全ルートでツボミの範囲が広がっています。



こちらは突哨山口から入ってすぐにある谷渡り分岐地点です。
谷渡りルートはもうすっかり雪はなくなり、
ツボミのカタクリが見られるようになってきました。



 木もれび分岐地点周辺は南側ルートのみ開花したカタクリが見られます。



 この地点での午前10時の気温は10℃でした。



こちらももうすぐ咲きそうなツボミがたくさんありました。



 こちらはエゾエンゴサクの大群落がある「9番」。



咲いているエゾエンゴサクも出てきましたが、満開にはもう少しかかりそうです。



こちらはカタクリ広場。
駐車場脇に少しだけ雪が残っています。



3番付近はまだ雪が残っていますが、
今日は雪がしまっていて歩くのに支障はありませんでした。



こちらは4番の扇の沢分岐地点、北方向の様子です。
日陰の部分はまだ雪があります。



同じく4番扇の沢分岐地点の南方向。



膨らんだツボミをつけたものがたくさんありますが、
咲いているものはありませんでした。



扇の沢ルート「C番」付近では少し雪が残っている場所もあります。



北分岐地点の様子です。
この辺りの遊歩道に雪はもうありません。
ようやくカタクリが芽吹いてきました。



 ぴぴの路でエゾリスに出会いました。
木クズをくわえて、巣作りに使うんでしょうか。



 扇の沢ルートでも日当たりの良い場所ではカタクリのツボミが見られます。
今日はフクジュソウがキレイに咲いていました。

今年は雪が少なかったこともあり、遊歩道はほとんどの場所で雪が消え歩きやすい状態です。
いつも雪解け水であふれる扇の沢ルートもややぬかるんでいる程度でした。

先週一週間は気温が低く、みぞれが降ったりしたのでカタクリの開花はそれほど進んでいませんでした。今週は週末にかけてだんだん気温が上がってくる予報です。
来週あたりから開花が広がっていきそうですね。

(中村)